遊戯王コレクターのブログ

子供の頃に熱中した遊戯王カード。大人になったいま、ぼくは過去の記憶と共にそれを集める。ツイッターアカウントはこちら→@wFJdcA3vws3pwGO

「番外編」マジック:ザ・ギャザリング展に行ってきた。

 

「おい。遊戯王しろよ」

 

と、某蟹さんヘアーの方が言い出しかねない記事のタイトルですが、安心してください。このブログはしがない遊戯王カードコレクターのブログで間違いありません。じゃあなんでMTG関係の記事を書いているんだと疑問に思われる方も多くいらっしゃるでしょう。

 

先ほども言いましたが、大丈夫です。問題ありません。

 

・ことの経緯。

ぼくは確かに遊戯王カードのコレクターをしている。ただ、ぼくの場合はただ単に高額カードを買い漁っているわけではない。ぼくのコレクションテーマは遊戯王の歴史に深く関係するカードや資料の収集。そんなわけなんですが、現状はただ集めるだけで部屋のスペースの都合や、ぼくの周りの人間にばれる訳にはいかないといった理由の為、室内に展示することも出来ず、暗室で保存に適した気温と湿度の中で、人目につくこともなく、ただただ眠り続けるだけのコレクション達を眺める毎日を送っているぼく。うん。これではあまりにカード達が可哀想だ。

 

ということで当初は今度オープンするTCGバーに置いてもらうかなと思ったり、実際にそういうお話も頂いたりと機会には恵まれていたのですが、よく考えた結果、やっぱりコレクションを独占して一人で楽しみたいという歪んだ独占欲が芽生えてしまい、その話は一旦保留にしていただきました。

 

で、それらすべての問題を解決するためにコレクション用のセカンドルームを作ろうと計画を企てているわけです。間取りとかまだ何も決まっていないわけですが、展示するためのノウハウがほしくてなんらかの資料が欲しいなあと思い、美術館運営の本とかを色々読んで勉強中だったりするそんな矢先。MTGなるイベントが開催されるというではありませんか!これはもう行くしかありません。

 

つまり、今回のブログはカードを展示するための魅せ方のノウハウを、素人観点から見た気付きをただつらつらと書き殴るだけの記事ということになります。

 

大丈夫じゃありませんでした。本当に申し訳ない。

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・それでは、はじまりーはじまりー。

 

 新宿のルミネゼロにて開催されているMTG展へ入ると、早速いかにMTGが偉大なのかを誇示するような展示パネルが姿を表します。

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「数学者〇〇によって考案された〇〇」というワードは他にもeve onlineという経済戦争を題材としたSFゲームの謳い文句にも使用されています。セールストークとして数学者が活躍するというのは個人的には面白い事例ではある。

 

では、次。

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そこから少し歩くと25年というMTGの歴史の重みを堪能できる解説パネルが登場します。これは歴史を重んじるアメリカらしく、本当に細く各年の出来事を記載されておりました。多分、遊戯王でこのレベルのものを作ってと言われても難しいでしょうね……。そもそもコナミはこういうことにあまり関心がないですし。目先の利益しか興味ない会社らしいといえば、それまでですが……。

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じっくり眺めていると、面白い書き込みを発見。

「ファイヤーズデッキごとなくす。かえして!おれのレイジ!」

どうやらこの方は2001年にデッキをなくしたらしく、17年経った今も、未だに帰ってきていないらしい。MTG全体の歴史だけでなく、こういったプレイヤーの歴史及び想い出に訴えかけるような仕組みはすごくいいです。とても参考になります。

 

では、次。

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歴代を支えてきたカード達を展示するコーナーですね。ここで注目なのは「協力:

 BIG MAGIC」というワードでしょう。日本人向けの展示にするためか、日本で経営するカードショップにも協力してもらっているようです。こういう視点とか発想はあまり日本の企業にはないので、とても素晴らしい試みだと思います。

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ここで、MTGに詳しくないぼくでも知っている「甲鱗のワーム」が展示されておりました。

 

【どうして人気があるのかと問われれば幼い頃の記憶だとか「アイスエイジ」のパッケージを飾っててかっこよかったとか、そのサイズこそがロマンとか、上位互換多すぎて可哀想とか色々あると思うのだが、何はともあれなぜか日本では非常に人気のあるクリーチャー。氷河期の災厄の象徴とまで言われたその脅威は主に人気面で健在である。】

 

遊戯王でいうモリンフェンと同じ立ち位置だということがよくわかる。初心者でも理解しやすい素晴らしい紹介文です。日本でのみ人気なのがまた良いです。

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とてもユーモアに溢れた一文。

 

【能力を持たせるだけ持たせてみよう選手権】

 

こんな感じの紹介文が25年分の歴史を語る展示物に紛れている。おそらくあまりに真面目なことを書きすぎると閲覧者が疲れてしまうからという配慮があるかなのだろうと思う。

 

では次。

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何かMTGに関わる漫画の原画らしきものがいくつか展示されていました。これはよくわからないけれど、多分、時期は冬なのだろう。外の寒さと洋服の暖かさを感じられる中々良い絵だと思う。

 

では、次。

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世界大会で実際に起きた名勝負を総編集したPVが流れていました。

ぼくは本当にMTGを殆ど知らない初心者ではあるのですが、このPVはそういった方でもとても理解しやすい作りになっており、いつのまにかぼくは食い入るように魅入ってしまっていました……。こういう経験をすると、本当に一般人でも楽しめる作りを心掛けていたのだなと実感させられます。

 

また、実際に世界大会で使用されている卓「レプリカ?」が設置されており、そこで記念写真を取ることもできるようになっていました。 写真は撮り忘れた……すまない。

 

では、次。

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まさかの歴代で活躍したデッキの展示もやっていました!

そうか、カードゲームとデッキは切っても切り離せないですもんね。なんというか、言われたら当たり前のことではあるのですが、ぼくみたいにカード収集メインで活動している人だとあまりこういう発想は出てこないですね……。いやー盲点ー盲点ー……。

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 そしてこの展示方法である。これ、ちょっとかっこよすぎてませんか?

デッキの展示以外にも解説や、あまりにゲームバランスを欠くデッキを産んでしまったことにより、カードデザイナーの方が社長室に呼ばれるという面白い逸話の紹介などがあり、これも大変良かった。もし遊戯王でこれをやるなら、ドグマブレーキ。2000年版エクゾディア。カオス変異。征竜。魔道書。あたりですかね? 

 

 では、次。

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MTGのカードデザイナーの根本を支える世界観の設定資料ですね。こういうのとても大好きです。これの注目するべきは資料の左上に記載されている【完全版の観覧には所定の法的手続きが必要となります」という文だろう。所々がマジックで塗り潰されている演出「?」は凄く興味をそそられます。

 

※本当はこの資料展示コーナーの前に超希少なカードの展示だったり、原画、特別アニメ上映会という素晴らしいコーナーがあったのですが、それらが全て撮影禁止なため、ご紹介できず。残念……。

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最後にセラの天使のカード、と末裔の道というカードのポスカを頂きました。両方とも芸術ポイント「オサレポイント」が高く、大満足でした。また、今回のプロモカードであるセラの天使のイラストデザイナーであるScott M. Fischer氏が来店されており、サイン会を行うとのことだったのでちゃっかりサインを入れていただいたり……。

 

MTGに殆ど触れていない人間がこんなに楽しんじゃってよかったのだろうか……と不安に思うほど、素晴らしい展示でした!

 

・総括

 MTGの偉大さの証明→MTG年号表→歴代に活躍したカードの紹介→世界大会の熱狂と興奮の共有→歴代で活動したデッキの紹介→パワー9と呼ばれるMTGの花形とも呼べる希少なカード及び、世界で1枚しか存在しないカードの展示→希少な原画→希少な設定資料という順番で並べられた展示物。

 

これの意図するところはマニアだけが楽しめるという閉鎖的なものでなく、一般人でも楽しめる配慮がなされているという工夫が見受けられた。一部の人間に対してだけに向けられたコンテンツはいずれ朽ち果てるということを理解してのことなのだろうと思う。

 

そして最も驚いたのが、展示方法が簡素でありながらも、それぞれが威厳に満ちていたというところだろう。これはどういう意味かというと、展示物の名称が記されているネームプレートがスポンジで厚みを持たせた紙であったり、デッキの展示方法はなんと1重スリーブに裏にテープを貼り壁に貼り付けただけ。希少資料に関しては直接素手で触れる使用「コピーだったから?」という細かい箇所で予算の少なさを物語る事実が見え隠れしていたこと。

 

それでも、普通に見る分には気にならないようにできており、これは展示物の並べ方や順番が大きく貢献しているように思える。最初はそこまで興味がなかった人でも、足を運ぶに連れ、どんどんとMTGの深みに沈むようにできていた。

 

予算の少なさは工夫でどうにでも補える良い事例だと感じた。ぼくの遊戯王カードコレクションの展示にもこういうノウハウ活かしたいと思う